戸塚店 岩木 裕之店長

戸塚店  岩木 裕之店長

常に向上心

戸塚店岩木 裕之店長

長かったアシスタント時代

学校卒業後、スポーツ用品店でアルバイトとして働いていたが、免許を取得し、マイカーを購入してから車に興味を持ち始めた。ちょうど正社員として仕事を探していたとき就職斡旋会社にアップルを紹介してもらいH18年8月、20歳の時にアップルに入社。入社して営業になるまでのアシスタント期間が誰よりも長かったという。

「もともと実技的なことは得意でしたが、書類などの事務的なことが大の苦手。3人の店長の下でアシスタントをしましたが覚えが悪く、今思い返すと、営業になれないのも当然だと思います。全然ダメでしたね(笑)。結局他の人の倍くらいの期間アシスタントのままでした」と当時を振り返る。そんな岩木さんに営業のチャンスをくれたのが、初めてアシスタントとしてついた河野店長(現藤沢長後店)だった。

「河野さんには何も言わない厳しさというか、任せてもらえることが多い反面、与えられたことをやるというのではなく、自分で考えてやらなければならないので日々考えながら仕事をするようになりました。今思うと河野さんからは楽しさを教えてもらい、他2名の店長からは厳しさと仕事を教えてもらったと思います。アシスタントが長かったことは今となっては自分の財産ですね。その分会社には迷惑をかけましたけど・・・」と振り返る。他店の店長は「○○さん」と呼ぶが、河野さんだけはいまだに「店長」と呼んでしまうと現在でも良い師弟関係のようだ。

志願して店長へ

営業として力をつけていき数字も残せるようになってきた時、当時低迷していた大和桜ヶ丘店の店長を自ら志願。どうしても店長になりたかったという。

「会社内でやりたいことををやるためには立場が上の方が実行できる可能性が高くなる。やりたいことをやるには上に行くしかない。」との思いがあったからだ。はじめは自分のやりたいようにという考えだったが、在籍が長くなってきて徐々にもっとこの会社良くするためにどうすればよいかと考えるようになった。岩木さんの想いを会社が認めてくれて、大和桜ヶ丘店に異動し、名刺には店長の肩書がついた。ただ、会社が決めた目標を達成できたら正式な店長にという条件付きだった。なんとしても正式な店長として認めてもらうべく「どうすればお客様が増えるか」を常に考え、店舗演出などを変化させていき、時には家族に来てもらい改善点の指摘をもらうなど自身でやれることはとことんやった。そうすることで徐々にお客様が増え、半年後目標達成することができ、晴れて正式な店長に就任できた。「あの時に達成できたことは今でも自信になっています。また徐々にお客様が増えてくることも実感でき、非常に楽しく仕事ができてましたね。」と店長として店舗の運営をする楽しさを知った。

店長の考え方

店長になって経験を重ねていくうちに店長としての考え方も変わってきたという。

「はじめは店長は店の数字を引っ張るために、スタッフよりも数字を上げなければならない、そのためにスタッフよりも多く買取し数字を作ることが大事と思っていましたが、個人がどれだけ頑張ったというのはもちろん重要ですが、会社としては店舗がどれだけの数字を残せたのかが大事。また、店長に志願した時に自分が会社からもらったチャンスと同じように店長としてスタッフに数字を作るチャンスを与えなければならないと思うようになりました。」

視点が変わったことにより個プラス、チームで仕事をする重要性を感じている。

地域密着

元住吉店が大家さんの都合で閉店が決まり、現所属店の戸塚店に副店長として配属された後、戸塚店の店長に就任。戸塚店では地域密着営業ということに力を入れている。店舗オープンの時にマネージャーが地域のラジオ局の方と知り合いになった。それがきっかけとなり地域の商店会に入り、交流を深めていった。

「今までも地域のお客様のため、と地域密着営業を意識していましたが、商店会に参加するようになり、どうすれば各商店が潤い、地域の活性化ができるかと少し大きな視点で考えるようになりました。1社だけではできないイベントを企画したり、自店で何かをする時に商店会の皆さんが宣伝や協力をしてくれたり、お客様を紹介しあうなどお互い助け合いができる関係になってきています。また、地域の商店とはいえ参加しているのは経営者の方々ばかりなので、必ず収支を考えながら物事をすすめていくことは勉強になります」と。訪問時にも近所の喫茶店から車の相談の電話があり、すっかり地域に溶け込んでいるようだ。そして今後の課題は、作ってきた地域との関係性を別の人間に継承していくことと語ってくれた。

大事にしていること

一番大事にしていることは本音で話すこと。お客様に対してはもちろん上司、部下に対してもまず自分の本音を真剣に話すことを大事にしているという。

「まず自分から本音を話さないと相手も本音で話してはくれない。それはお客様でも会社の上司、部下でも同じだと思います。特に店のスタッフとは毎日一緒に仕事をしていく中で、お互いの考えがわからないようでは良い仕事はできないと思います。なんか違うなともやもやした時はすぐにでも話をするように心がけています。もやもや感は短い方が絶対に良いと思うので」とまず自分から相手に飛び込んでいくことを大事にしている。

今後は

「経験豊富なベテラン店長が多く非常に勉強させてもらうことも多いです。ただ、今後会社を支えていかなければならないのは自分たちの世代だと思っています。吸収できることは吸収させてもらいながら、自分含め同世代のメンバーと真剣に話をしていくことが重要だと思っています。店長という立場なので自分が引っ張っていくんだという意識と責任感を持って日々の仕事に向き合っていきます。」と力強く語ってくれた。

取材日:2015年2月