車を購入するときにかかる税金の目安

車を購入するときにかかる税金の目安

何かを購入するときには税金が課せられるものです。しかし車に関して言えば、たくさんの種類の税金が課せられるため、複雑に思いがちです。車を購入する前に、車を手に入れたとき、そして手に入れた後にかかる税金にどのようなものがあるかを知っておきましょう。

購入時にかかる税金

車の購入時にはまず消費税がかかります。 これは普段の買い物でも支払っている税金なので、想像がつくことでしょう。消費税は車両本体価格に加え、オプション代やサービス代など全ての費用に消費税がかけられ、車代金の支払い時に一緒に販売店へと支払います。
環境性能割という、自動車の購入時に取得価額に対し課税される税金もあります。 税率は登録車は3%、軽自動車は2%です。燃費のいい自動車には「エコカー減税」によって「自動車取得税」の税率が軽減されます。
また、自動車税も支払う必要があります。自動車税とは4月1日時点の車の所有者に課せられる先払い制の税金です。この自動車税は車の総排気量によって税率が決められており、25,000円(排気量1リットル以下)~110,000円と(排気量6リットル以上)となっています。年度の途中で購入した場合にはこの金額を月割り換算し、翌年の3月までの未経過月分を支払う決まりになっており、見積りに自動車税に関する記載があるはずです。しかし、これは普通自動車の場合です。軽自動車の場合は軽自動車税というものがあり、軽自動車税は月割り制ではないため、年度の途中に購入するのなら支払う必要はありません。
そして最後に自動車重量税です。自動車重量税は名前の通り自動車の重さに応じて課税される税金です。税率は車の年数により変わるものの、12年以下の普通自動車であれば、0.5トンごとに4,100円を、軽自動車の場合は重量に関係なく3,300円を一年分として支払います。自動車重量税は新車登録時および車検時に支払うものなので、新車購入の場合は車検証の有効期限分をまとめて支払います。中古車の場合は、車検が切れていなければ支払う必要はありません。この税金も販売店に車の支払いと一緒に支払います。

車を保有しているだけでかかる税金

車を購入し、上記の税金を支払ったからといって安心してはいけません。車は購入した後も税金がかかるものです。
自動車税は毎年4月1日時点で車を所有している場合にかけられる税金であるため、車の名義があなたである間は毎年請求が来ます。 請求書は5月に発行され、支払期限が5月末までと短いため、あらかじめ把握しておくようにしましょう。また、自動車重量税も車検時に支払う義務があります。車検を依頼している販売店やディーラーで支払いの手続きも代行してくれるので、車検の費用と同時に支払うことになります。

税金を節約する方法

実は消費税以外の税金は節約する方法があります。エコカー減税という言葉を聞いたことはありませんか?エコカー減税とは、環境に優しいエコカーを普及させる目的で作られた制度で、対象となるエコカーを購入することにより、自動車取得税・自動車税・自動車重量税が減税の対象となります。エコカー自体は他の車種より高めの値段設定ではあるものの、燃費が良いなどのメリットもあるため、節税したいと考えているのであればエコカーを検討してみるのも一つの手です。
また、自動車税も購入タイミングを調整することで節税することが可能です。自動車税は購入時の未経過月分を支払うものであるため、月末に購入する予定ならば、数日ずらして月初めにすることで一ヶ月分の自動車税を節約することができます。
そして、自動車取得税にも節約方法があります。自動車取得税の基準額はカーナビなどのオプションも含むため、車購入時にはオプション類を付けないようにすることで、節税につながります。二度手間にはなるものの、カーナビなどは納車の後に改めて設置してもらった方がお得になります。

税金を正しく理解して購入を

車を購入、または保有する際は上記の税金を支払わなければなりません。これらの税金を考慮してなかったせいで、購入する車のランクを下げるなんて事態は避けたいものです。
妥協のない車選びをするためにも、車を購入するときはこれらの税金を正しく理解した上で、予算決めや資金準備をしておくことが大切です。