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2008/08/05 (火) 13:55
連載小説 プレリュード 最終話
連載小説 プレリュード
最終話
チャイムが鳴った。屋外の騒めきが、次第に大きくなる。次の講義には、出席しなければならない。コーヒーを飲み干し、外に出た。
相変わらず雲が重い。* It never rains but it pours.ひりひりする指先を唇に当て、舌先で舐めながら歩き出すと、ふと、そんな言葉が浮かんだ。
その夜、私は、アルバイト先で誤って熱い油を浴び、大火傷をしてしまった。
完
*諺……雨が降れば、必ず土砂降り。(不幸というものは、必ず固まってやって来るものだ。泣きっ面に蜂。)
※ 自動車の「ホンダ・プレリュード」とは関係の無いお話です。