ウォッシャー液が出ないと車検には通りません
車検の検査項目は多岐にわたりますが、フロントガラスの視界を確保する装置も厳しくチェックされます。
保安基準で定められた「洗浄液噴射装置」の義務
日本の道路運送車両法に基づく保安基準では、自動車に「ウインドウオッシャ」などの洗浄液噴射装置を備えなければならないと明確に規定されています。検査の現場では、検査員が実際にスイッチを操作し、液が正しくフロントガラスに噴射されるかを確認します。
そのため、タンクが空っぽで液が出ない場合はもちろん、ノズルが詰まっていて勢いよく出ない場合も「車検 ウォッシャー液 出ない」という理由で不合格(更新不可)となってしまいます。
タンクが空以外でも不合格になる主な原因
「液は入っているはずなのに出ない」というトラブルも車検では命取りになります。主な原因として以下の3点が挙げられます。
- 噴射ノズルの目詰まり:ワックスの残りカスや砂埃がノズルの穴に詰まっているケースです。
- ウォッシャーポンプの故障:スイッチを入れたときに「ウィーン」というモーター音が聞こえない場合、電気系統やポンプ自体の寿命が疑われます。
- ホースの亀裂や外れ:ボンネット裏のゴムホースが劣化して破れたり、継ぎ手から外れたりしていると液が途中で漏れてガラスまで届きません。
車検に臨む前には、必ず事前に作動チェックをしておくことが大切です。
ウォッシャー液は「水」で代用しても車検に通る?

「わざわざ専用の液を買わなくても、水道水を入れておけば検査をクリアできるのでは?」と考える方もいるでしょう。
検査自体は水でも合格できるが推奨されない理由
結論から言うと、車検の検査時に「水が勢いよく噴射され、ワイパーが正常に動く」状態であれば、中身が水道水であっても車検に通ることは可能です。検査基準では中身の成分までは規定されていないからです。
しかし、カーライフの安全面や車両のメンテナンスという視点から見ると、水道水のみを日常的に使用することはおすすめできません。水だけでは解決できないリスクがあるためです。
水道水を使うことによる3つの大きなリスク
1. タンクやホース内のカビ・腐敗リスク
水道水は高温環境で長期間放置されると、タンク内でカビや雑菌が繁殖し、ヘドロ状の汚れがホースやノズルを詰まらせる原因になります。
2. 冬場の凍結によるパーツ破損
水は氷点下で凍結し、膨張によってタンクのひび割れやポンプ破損を招く恐れがあります。専用液には不凍成分が含まれています。
3. 6〜7月(梅雨・夏場)の視界不良と油膜汚れ
梅雨時期や暑くなる時期は、道路の油分や虫汚れが付着しやすくなります。水だけでは落としにくく、ワイパー使用時に白くギラついて視界不良を引き起こすことがあります。
車検費用を抑えるために自分でできる補充と対策
車検にかかる総額を少しでも安くしたいのであれば、ウォッシャー液の補充のような簡単な作業は事前に自分で済ませておくのが鉄則です。
お店に任せると発生する「代行費用」や「パーツ代」
見積もり時にウォッシャー液不足を指摘されると、液代や作業費が加算される場合があります。市販のウォッシャー液は数百円程度で購入できるため、事前対応の方が費用を抑えやすくなります。
また、ワイパーゴム劣化などを同時に指摘され、高額な純正部品交換につながるケースもあるため注意が必要です。
自分でウォッシャー液を補充する簡単なステップ
- ボンネットを開ける:運転席足元のレバーを引き、支え棒で固定します。
- ウォッシャータンクを探す:ウインドウオッシャーマーク付きキャップを確認します。
- 液を注ぐ:説明書に従い必要なら希釈し、「FULL」まで補充します。
異なる種類の液を混ぜることの注意点
撥水タイプと油膜取りタイプを混ぜると、成分が反応して沈殿物ができ、詰まりの原因になる場合があります。種類を変える際は、既存液を使い切るか洗浄後に入れ替えるのが安全です。
タイヤやワイパー、車検前に出費がかさむポイント

車検を無事に、そして安く通すためにはウォッシャー液だけでなく、他の消耗品状態も事前確認が必要です。
ワイパーゴムの裂けやビビリ
ウォッシャー液が正常でも、ワイパーが劣化していれば車検に通りません。裂け・拭きムラがある場合は交換を検討しましょう。
タイヤの残り溝とひび割れ
残り溝が1.6mm未満になるとスリップサインが露出し、車検不適合となります。ひび割れも安全上の理由で交換対象となることがあります。
| 項目 | チェック基準 | 車検への影響 |
|---|---|---|
| ワイパーゴム | 裂け・ビビリ・拭きムラ | 不適合や交換提案の対象 |
| タイヤ溝 | 1.6mm未満でスリップサイン露出 | 車検不合格 |
| タイヤ外観 | ひび割れ・偏摩耗 | 安全上の理由で交換提案 |
ワイパーゴム
- チェック基準:裂け・ビビリ・拭きムラ
- 車検への影響:不適合や交換提案の対象
タイヤ溝
- チェック基準:1.6mm未満でスリップサイン露出
- 車検への影響:車検不合格
タイヤ外観
- チェック基準:ひび割れ・偏摩耗
- 車検への影響:安全上の理由で交換提案
車検費用が高くなりそうなら「乗り換え」も賢い選択肢

ウォッシャー液のような軽微な項目だけでなく、タイヤ・ブレーキ・オイル・ベルト類などの交換が重なると、見積もりが大きく跳ね上がることがあります。
車検を通すか、車売却をして乗り換えるかの判断基準
車検は2年間乗るための維持費の先払いです。車種や整備内容次第では15万〜20万円前後になる場合もあり、今後の維持費や故障リスクまで含めて比較検討する価値があります。
車検が残っている方が「車買取」で有利になる?
一般的に、車検残がある車は「すぐ動かせる商品」として評価されやすく、査定で有利になるケースがあります。車検切れだと引き取りコスト分が差し引かれる場合もあります。
悩んだらまずは愛車の「現在の価値」を知ることから
車検費用という支出だけでなく、愛車の査定額という資産価値を把握して比較することが重要です。無料の車査定サービスを活用し、数値で判断するのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
車検時におけるウォッシャー液の扱いについて、よくいただく疑問をQ&A形式でまとめました。
Q:リア(後ろ)のウォッシャー液が出ない場合も車検に落ちますか?
A:結論から言うと、リアガラスのウォッシャー液が出なくても車検には合格できます。保安基準で義務付けられているのはフロントガラスの洗浄液噴射装置のみです。ただし、安全走行の観点から点検は推奨されます。
Q:車検直前にウォッシャー液が切れていることに気づきました。ガソリンスタンドでも補充してもらえますか?
A:はい、ほとんどのガソリンスタンドで補充可能です。店舗により液代や作業費が発生します。セルフ式でも併設ショップ等で購入して自分で補充できる場合があります。
Q:ウォッシャー液の代わりに「ガラスクリーナー」や「台所用洗剤」を薄めて入れてもいいですか?
A:絶対に避けてください。ワイパーゴム劣化・塗装ダメージ・泡立ちによる噴射不良などの原因になります。必ず自動車専用のウォッシャー液を使用してください。






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