地震で被害を受けた車は売れる?査定額への影響と売却時の注意点を解説

地震で被害を受けた車は売れる?査定額への影響と売却時の注意点を解説

地震のあとに車を確認したら、落下物でボディがへこんでいたり、ガラスが割れていたりして不安になることがあります。
また、建物の外壁や瓦、ブロック塀、看板などが倒れたことで車が損傷するケースもあります。さらに、地震に伴う津波や液状化、道路の陥没によって車が動かなくなることもあり、被害の内容はさまざまです。
このような状況になると、「地震で壊れた車でも売れるのか」「修理してから売却したほうがよいのか」「査定額はどのくらい下がるのか」と悩む方も多いでしょう。
結論からいうと、地震で被害を受けた車でも売却できるケースはあります。傷やへこみがある車はもちろん、故障している車や動かない車でも、状態によっては中古車としての価値、部品としての価値、資源としての価値が残っている場合があります。
ただし、フレーム損傷や冠水、津波被害、電気系統の故障がある場合は、査定額への影響が大きくなりやすいため注意が必要です。
この記事では、地震で被害を受けた車の査定への影響や、売却前に確認したいポイント、修理してから売るべきかどうかをわかりやすく解説します。


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地震で被害を受けた車でも売ることはできる?

地震で被害を受けた車でも売ることはできる? sub01

傷やへこみがあっても買取できるケースはある

地震で車に傷やへこみができても、必ず売却できなくなるわけではありません。

たとえば、落下物による小さなへこみや線傷だけで、エンジンや足回り、電気系統に問題がなければ、中古車として再販売できる可能性があります。

中古車査定では外装の状態も確認されますが、査定額は傷の有無だけで決まるわけではありません。年式、走行距離、車種の人気、整備状態、修復歴の有無などを総合的に見て判断されます。

そのため、地震で傷がついたからといって、すぐに廃車と決めつける必要はありません。

動かない車でも価値が残る場合がある

地震によって車が動かなくなった場合でも、買取対象になる可能性があります。

車として再販売できなくても、エンジン、ミッション、ライト、ドア、ホイール、カーナビなどの部品に価値が残っていることがあります。また、鉄やアルミなどの資源として評価されるケースもあります。

特に、人気車種や海外需要のある車は、損傷があっても買取できる場合があります。

津波や冠水被害がある車は注意が必要

地震そのものによる損傷だけでなく、津波や冠水によって被害を受けた車は注意が必要です。

水がエンジンルームや車内、電気系統に入り込むと、あとから故障が発生するリスクがあります。見た目は乾いていても、配線やコンピューター、シート下の部品に不具合が残ることもあります。

そのため、津波や冠水の被害がある車は通常の中古車査定では評価が下がりやすく、廃車買取や部品取りとして扱われる場合もあります。

地震で起こりやすい車の被害

地震で起こりやすい車の被害 sub02

落下物による傷やへこみ

地震で起こりやすい被害のひとつが、落下物による車の損傷です。

建物の外壁、瓦、看板、ガラス、照明、植木鉢、ブロック塀の一部などが落ちて、車のボディやガラスに当たることがあります。

落下物で起こりやすい損傷

  • ボディの傷
  • ドアやフェンダーのへこみ
  • ボンネットやルーフの損傷
  • フロントガラスのひび割れ
  • サイドミラーの破損
  • ライト類の割れ
  • 塗装の剥がれ

小さな傷であれば査定への影響が限定的な場合もありますが、ガラスやライト類の破損は安全性にも関わるため、査定時に確認されやすいポイントです。

倒壊物や建物の損傷による圧迫

地震では、ブロック塀、カーポート、屋根材、看板、倉庫などが倒れ、車が押しつぶされることがあります。

この場合、外装だけでなく、フレームや足回りに損傷が及ぶこともあります。車の骨格部分にダメージがあると、安全性や走行性能に影響するため、査定額が大きく下がりやすくなります。

見た目では軽いへこみに見えても、内部に損傷がある場合もあるため、無理に走行せず、必要に応じて整備工場やロードサービスに相談しましょう。

地割れや段差による足回りの損傷

地震後は道路に段差や亀裂ができることがあります。

そのような場所を走行すると、タイヤ、ホイール、サスペンション、アライメントなどにダメージが出る可能性があります。

走行中にハンドルが取られる、異音がする、まっすぐ走らないといった症状がある場合は、足回りに不具合があるかもしれません。

津波・冠水による電気系統の故障

地震に伴う津波や河川の氾濫、液状化による浸水で車が水に浸かると、電気系統の故障につながることがあります。

近年の車は電子制御部品が多く、配線やコンピューターが水をかぶると、時間が経ってから不具合が出る場合もあります。

冠水や津波の被害が疑われる場合は、エンジンをかけず、専門業者へ相談することが大切です。

地震被害は査定額にどれくらい影響する?

小さな傷やへこみなら影響が少ないこともある

地震による被害が小さな傷や軽いへこみ程度であれば、査定額への影響は限定的な場合があります。

たとえば、ボディ表面の浅い傷や、走行性能に関係しない小さなへこみであれば、大きな減額にならないこともあります。

ただし、傷の範囲や場所によって評価は変わります。ルーフやボンネットなど目立つ部分の大きなへこみは、再販売時の印象に影響しやすくなります。

ガラス割れやライト破損は減額につながりやすい

地震でフロントガラスが割れたり、ライト類が破損したりしている場合は、査定額に影響しやすくなります。

ガラスやライトは安全性に関わる部品であり、車検にも影響する場合があります。そのため、修理や交換が必要な状態であれば、査定時に減額される可能性があります。

ただし、修理してから売るべきかどうかは別問題です。修理費用が査定額アップ分を上回ることもあるため、まずは修理前に査定を受けて相談するとよいでしょう。

フレーム損傷や修復歴は査定への影響が大きい

車の骨格部分にあたるフレームに損傷がある場合、査定への影響は大きくなります。

車の骨格部分の修理内容によっては、修復歴車として扱われる場合があります。修復歴の有無は修理箇所や修理内容をもとに判断されます。

修復歴がある車は中古車市場で慎重に見られやすいため、同じ年式や走行距離の車と比べて査定額が下がる傾向があります。

津波や冠水による被害を受けた車は査定額に大きく影響する場合がある

津波や冠水による被害を受けた車は査定額に大きく影響する場合があります。

水没車は、電気系統やエンジン、内装、シート下の部品などに不具合が残る可能性があります。また、時間が経ってからカビや臭い、サビが出ることもあります。

そのため、通常の中古車として再販売するのが難しい場合もあり、廃車買取や部品取りとして評価されるケースがあります。

地震で壊れた車は修理してから売るべき?

小さな傷やへこみは修理しない方がよい場合がある

地震でできた小さな傷やへこみは、必ずしも修理してから売る必要はありません。

修理費用をかけても、その金額分だけ査定額が上がるとは限らないためです。たとえば、数万円かけて修理しても、査定額の上昇がそれ以下であれば、結果的に損をすることがあります。

売却を考えているなら、まずは修理前の状態で査定を受け、修理見積もりと比較して判断するのがおすすめです。

安全に関わる破損は早めに確認する

フロントガラスのひび、ライトの破損、タイヤや足回りの損傷など、安全に関わる部分は早めに確認しましょう。

査定場所まで自走する予定がある場合、安全に走れる状態かどうかが重要です。

少しでも不安がある場合は、無理に運転せず、出張査定やレッカー対応を相談しましょう。

津波や冠水が疑われる車は動かさない

津波や冠水の可能性がある車は、自己判断でエンジンをかけないことが大切です。

水が引いたあとでも、エンジン内部や電気系統に水が入り込んでいる可能性があります。エンジンをかけると故障が悪化するだけでなく、発火などの危険につながる場合もあります。

国土交通省も、浸水した車については水が引いたあともエンジンをかけないよう注意を呼びかけています。

修理費用と査定額を比較して判断する

修理してから売るべきか迷ったときは、修理費用と査定額を比較しましょう。

修理費用が高額になる場合、そのまま売却した方が手元に残る金額が多くなることがあります。

また、買取店によっては自社の修理ルートを持っているため、個人で修理するより低コストで直せる場合もあります。自己判断で修理する前に、一度査定を受けて相談することが大切です。

地震被害を受けた車を高く売るコツ

被害状況を写真に残しておく

地震で車に被害が出たら、まずは被害状況を写真に残しておきましょう。

落下物による傷やへこみ、ガラス割れ、車内の水濡れ、倒壊物との接触跡などを撮影しておくと、保険会社への連絡や査定時の説明に役立ちます。

写真に残しておきたい箇所

  • 車全体の外観
  • 傷やへこみのアップ
  • ガラスやライトの破損
  • 倒壊物や落下物の状況
  • 車内の水濡れや汚れ
  • タイヤや足回りの損傷
  • 津波や冠水の水位がわかる跡

写真は複数の角度から撮影し、できれば被害を受けた直後の状態を残しておきましょう。

早めに査定を受ける

地震被害を受けた車は、早めに査定を受けるのがおすすめです。

水濡れや内装の湿気を放置すると、カビや臭い、サビが発生し、さらに評価が下がる可能性があります。また、走行に不安がある車を放置すると、状態が悪化することもあります。

売却するか修理するか迷っている段階でも、査定額を知っておけば判断しやすくなります。

整備記録や修理見積もりを用意する

査定時には、整備記録簿や修理見積もりがあると説明しやすくなります。

どの部分に被害があり、どの程度の修理が必要なのかがわかれば、買取店も車の状態を判断しやすくなります。

ただし、修理見積もりがあるからといって、必ず修理してから売る必要はありません。あくまで判断材料として活用しましょう。

複数の買取業者に相談する

地震被害を受けた車は、業者によって評価が分かれやすい傾向があります。

中古車として再販売できると判断する業者もあれば、災害車や事故車、廃車買取として部品価値や資源価値を重視する業者もあります。

そのため、1社だけで判断せず、複数の査定を比較することが大切です。

被害内容を正直に伝える

査定時には、地震による被害内容を正直に伝えましょう。

傷やへこみだけでなく、ガラス割れ、足回りの違和感、津波や冠水歴、修理歴なども正確に伝えましょう。

売却後に被害が判明すると、減額や契約トラブルにつながる可能性があります。安心して売却するためにも、正確な情報を伝えたうえで査定を受けましょう。

地震被害車を売る前に確認したい保険のポイント

地震被害車を売る前に確認したい保険のポイント sub03

通常の車両保険では地震被害が対象外になることが多い

自動車保険の車両保険に加入していても、地震・噴火・津波による車の損害は通常の車両保険では補償されない場合が多くあります。

そのため、「車両保険に入っているから地震被害も補償される」と思い込まず、契約内容を確認することが大切です。

保険会社によっては、地震・噴火・津波による全損時に一時金を支払う特約が用意されています。特約の内容や支払条件は保険会社によって異なるため、必ず契約中の保険会社へ確認しましょう。

落下物の原因によって保険の扱いが変わる場合がある

地震で建物の一部が落ちて車に損傷が出た場合、その原因が地震と判断されるか、別の事故として扱われるかによって保険の対応が変わる可能性があります。

保険の適用可否や補償内容は、事故の状況や契約内容によって異なります。被害を確認したら、まずは保険会社へ相談しましょう。

自己判断せず、被害状況を写真に残したうえで、保険会社に確認することが大切です。

保険を使うか売却するかを比較する

地震被害を受けた車をどうするかは、保険の補償内容、修理費用、査定額、今後の使用予定を比較して判断しましょう。

修理して乗り続ける方がよい場合もあれば、修理せず売却した方が負担を抑えられる場合もあります。

特に、年式が古い車や走行距離が多い車では、修理費用が車の価値を上回ることもあります。その場合は、売却や廃車買取も選択肢になります。

保険会社へ連絡する前に修理を進めすぎない

保険を使う可能性がある場合は、修理前の状態を確認できるようにしておくことが大切です。

修理を進めてしまうと、被害の原因や損傷範囲を確認しにくくなる場合があります。

まずは写真を撮影し、保険会社へ連絡したうえで、修理や売却の流れを相談しましょう。

地震後に車を確認するときの注意点

周囲の安全を確認してから車に近づく

地震直後は、車だけでなく周囲にも危険が残っていることがあります。

建物の外壁、ガラス、ブロック塀、電柱、看板、カーポートなどが倒れかかっている場合、車に近づくと危険です。

まずは自分や家族の安全を確保し、周囲の状況を確認してから車の状態を見るようにしましょう。

ガラス破片や落下物に注意する

車の周りにガラス破片や瓦、金属片、木材などが散乱している場合があります。

不用意に触れるとけがをする恐れがあるため、無理に片付けようとせず、必要に応じて手袋や厚手の靴を使いましょう。

また、車の下に大きな破片が入り込んでいる場合、無理に動かすとさらに損傷が広がる可能性があります。

異音や警告灯がある場合は無理に走らない

地震後に車を動かしたとき、異音、ハンドルの違和感、ブレーキの異常、警告灯の点灯がある場合は無理に走行しないようにしましょう。

足回りや下回りに損傷があると、走行中に事故につながる可能性があります。

不安がある場合は、ロードサービスや整備工場に相談してください。

津波や冠水後は電気系統にも注意する

津波や冠水の可能性がある車は、見た目が乾いていても電気系統に水が残っていることがあります。

国土交通省は、浸水した車について、発火のおそれがあるため水が引いたあともエンジンをかけないことや、可能であればバッテリー端子を外すことを案内しています。ただし、電気自動車やプラグインハイブリッド車などは高電圧部分があるため、自己判断で触らず専門業者へ相談しましょう。

地震被害を防ぐために日頃からできる備え

落下物の少ない場所に駐車する

日頃から、できるだけ落下物の少ない場所に駐車することが大切です。

古いブロック塀の近く、看板の下、建物の外壁に近い場所、大きな木の下などは、地震時に落下物や倒壊物の影響を受ける可能性があります。

自宅や職場の駐車場所を見直し、危険なものが近くにないか確認しておきましょう。

立体駐車場や機械式駐車場のリスクを確認する

立体駐車場や機械式駐車場は、地震時に車の出し入れができなくなる場合があります。

必ず危険というわけではありませんが、停電や設備故障によって一時的に車を動かせなくなる可能性があります。

利用している駐車場の災害時対応や管理会社への連絡方法を確認しておくと安心です。

車内に防災用品を置いておく

車は災害時の一時的な避難場所や移動手段になることがあります。

そのため、車内に最低限の防災用品を備えておくと安心です。

車に備えておきたいもの

  • 飲料水
  • 携帯トイレ
  • 懐中電灯
  • モバイルバッテリー
  • ブランケット
  • 軍手
  • 簡易救急セット
  • 雨具
  • 小銭や現金
  • 車検証や保険連絡先の控え

ただし、夏場の車内は高温になるため、保管に適さないものは避けましょう。

保険内容を定期的に確認する

地震被害に備えるには、自動車保険の内容を確認しておくことも大切です。

通常の車両保険では地震・噴火・津波による損害が対象外になる場合が多いため、必要に応じて特約の有無を確認しましょう。

保険の内容は更新時に見直すと、いざというときに慌てず対応しやすくなります。

まとめ|地震被害を受けた車でも、修理前に査定して判断しよう

地震で被害を受けた車でも、状態によっては売却できる可能性があります。

落下物による小さな傷やへこみであれば、査定額への影響が限定的な場合もあります。一方で、ガラス割れ、足回りの損傷、フレーム損傷、津波や冠水による電気系統の故障がある場合は、査定額に大きく影響しやすくなります。

売却を考えている場合は、自己判断で修理する前に査定を受けるのがおすすめです。修理費用が査定額アップ分を上回ることもあるため、修理見積もりと査定額を比較して判断しましょう。

また、地震・噴火・津波による車の損害は、通常の車両保険では補償されない場合が多くあります。特約の有無や補償内容は契約によって異なるため、保険会社へ確認しておくことが大切です。

地震後はまず安全を確保し、被害状況を写真に残し、無理に車を動かさないようにしましょう。廃車と決めつける前に、買取査定を受けて現在の価値を確認することで、損をしにくい売却方法を選びやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q:地震で傷がついた車でも売れますか?

A:はい。落下物による傷やへこみがある車でも、走行に問題がなければ買取できる場合があります。ただし、損傷の範囲や修理の必要性によって査定額に影響することがあります。

Q:地震で壊れた車は修理してから売るべきですか?

A:必ずしも修理してから売る必要はありません。修理費用が査定額アップ分を上回る場合もあるため、まずは修理前に査定を受け、修理見積もりと比較して判断するのがおすすめです。

Q:地震による車の損害は車両保険で補償されますか?

A:通常の車両保険では、地震・噴火・津波による車の損害は補償されない場合が多くあります。ただし、専用特約を付けている場合は全損時に一時金が支払われることがあります。契約内容は保険会社へ確認しましょう。

Q:津波や冠水した車でも買取できますか?

A:津波や冠水した車でも、状態によっては廃車買取や部品取りとして買取できる場合があります。ただし、電気系統やエンジンへの影響が大きいため、通常の中古車査定では評価が下がりやすくなります。

Q:地震後に車のエンジンをかけても大丈夫ですか?

A:津波や冠水が疑われる場合は、エンジンをかけないでください。エンジン内部や電気系統に水が入っていると、故障や発火の危険があります。ロードサービスや整備工場へ相談しましょう。

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