車の維持費の内訳とは

維持費が安い中古車を選ぶには、まず「何にいくらかかるのか」を把握することが出発点です。維持費は複数の費用で構成され、それぞれ抑えられる部分と固定的な部分があります。全体像を押さえておきましょう。
維持費とは購入後に継続してかかる費用の総称
車の維持費とは、購入後に継続してかかる費用の総称であり、主に税金・保険・燃料代・車検・メンテナンスの5つで構成されます。具体的な項目は、自動車税(軽自動車税)・自動車重量税・自賠責保険・任意保険・燃料代・車検費用・メンテナンス費用・駐車場代などに分けられます。本体価格は購入時に一度支払う費用ですが、維持費は車を持ち続ける限りかかり続けるため、長く乗るほど総支出への影響が大きくなります。安く買えた中古車でも、維持費が高ければトータルの負担は増えるという点を意識することが大切です。
税金・保険など「固定的にかかる費用」
維持費のうち、車の区分でほぼ決まるのが税金と自賠責保険です。自動車税(種別割)は排気量に応じて課税され、軽自動車税(種別割)は軽自動車に適用されます。また、自動車重量税は車両重量などに応じて課税されます。自賠責保険はどの会社で加入しても保険料が一律と定められています。これらは交渉や工夫で下げにくい固定的な費用です。
燃料代・メンテナンスなど「使い方で変わる費用」
一方、燃料代・任意保険・メンテナンス費用・駐車場代は、車種や使い方によって差が出る費用です。燃料代は燃費性能と走行距離で大きく変わり、燃費の良い車ほど抑えられます。任意保険は補償内容や等級、運転者の条件で保険料が変動します。メンテナンスはエンジンオイルやタイヤ、バッテリーなどの消耗品交換が中心で、部品代が安い車種ほど負担を抑やすい傾向があります。これらは車選びと日々の使い方の工夫で差をつけられる部分です。
維持費が安い車の共通点

維持費は車種ごとに差がありますが、安く抑えられる車にはいくつかの共通点があります。中古車を選ぶ際は、こうした特徴を持つ車に絞り込むことで、購入後のコストを下げやすくなります。
車体が小さく軽いほど税負担が軽い
税金は排気量と車両重量を基準に決まるため、排気量と車両重量を基準に決まるため、車体が小さく軽い車ほど税負担が軽い特徴があります。特に軽自動車は、軽自動車税・重量税ともに普通車より低く設定されており、税金面で有利です。普通車でも排気量が小さいコンパクトカーは、排気量の大きい車に比べて自動車税が抑えられます。維持費を重視するなら、まず排気量と車両重量の小さい車を候補にすることが基本的な考え方になります。
燃費が良く燃料代を抑えやすい
日常的に使う車では、燃料代が維持費に占める割合が大きくなります。燃費性能が高い車ほど燃料代が少なく済むため、走行距離が多い人ほど燃費の差が効いてきます。ハイブリッド車は燃費に優れる一方で車両価格や一部部品の費用が高くなる場合もあるため、走行距離と価格のバランスで判断することが大切です。自分の使い方に対して燃費のメリットが生きるかを見極めましょう。
部品が流通し整備費用を抑えやすい
販売台数が多く長く生産されている車種は、純正・社外を問わず部品が広く流通しており、修理や消耗品交換の費用を抑えやすい傾向があります。逆に、流通量の少ない車や輸入車は、部品の取り寄せに時間や費用がかかることがあります。中古車は今後も部品供給が続くかが維持のしやすさに直結するため、定番車種を選ぶことは維持費の面でも合理的です。
ボディタイプ別の維持費傾向

維持費の傾向はボディタイプによって異なります。軽自動車・コンパクトカー・SUVそれぞれの特徴を理解し、自分の使い方に合ったタイプを選ぶことが、無理なく維持費を抑える近道になります。
軽自動車: 税負担を抑えやすく維持費も比較的低い
軽自動車は、普通車と比べて軽自動車税(種別割)や自動車重量税などの税負担を抑えやすいことが特徴です。燃費に優れた車種も多く、タイヤなどの消耗品も比較的安価なため、維持費全体を抑えやすい傾向があります。一方で、高速道路での走行性能や積載量は普通車に比べて限界があるため、主に近距離の移動や通勤、買い物などが中心の方に向いています。維持費を重視して車を選びたい方にとって、有力な選択肢の一つです。
コンパクトカー:燃費と居住性のバランス型
コンパクトカーは、軽自動車より排気量や車体がやや大きいため税金は上がりますが、燃費の良い車種が多く、走行性能や居住性とのバランスに優れます。高速道路を使う機会がある人や、軽自動車では手狭に感じる人に向いています。普通車のなかでは維持費を抑えやすいカテゴリーで、「軽では物足りないが普通車の維持費は抑えたい」という層に適したボディタイプといえます。
SUV:用途に合ったモデルを選ぶことが大切
SUVは、ボディサイズや排気量、車両重量によって維持費に差があります。一般的に大型のSUVは税金や燃料代が高くなる傾向がありますが、コンパクトSUVのように車体や排気量を抑えたモデルであれば、維持費を比較的抑えやすいものもあります。SUVを選ぶ際は、排気量や燃費、車両重量などを確認し、ご自身の用途に合ったモデルを選ぶことが大切です。維持費だけでなく、使い勝手や走行性能とのバランスも考慮して選びましょう。
中古車ならではの維持費の注意点

中古車は本体価格が抑えられる反面、年式や状態によって維持費が変わる点に注意が必要です。購入後に想定外の出費が生じないよう、中古車特有のポイントを確認しておきましょう。
13年・18年経過で税負担が増える場合がある
新規登録(軽自動車は新規検査)から一定年数が経過した車は、「経年重課」の対象となり、自動車税(種別割)や自動車重量税などの税負担が増える場合があります。普通車は新規登録から13年超で自動車税(種別割)の税率が引き上げられ、自動車重量税も13年・18年を超えると税額が変わります。軽自動車についても、新規検査から13年を超えると軽自動車税(種別割)が重課されます(出典:総務省・国土交通省)。古い中古車は本体価格が安い一方で、税負担や維持費が増える可能性があります。車両価格だけで判断せず、経過年数による維持費も含めて総合的に比較することが大切です。
消耗品や故障による出費を見込む
中古車は前オーナーの使用状況により、購入後にタイヤ・バッテリー・ブレーキパッドなどの消耗品交換が必要になる場合があります。年式や走行距離が進んだ車ほど、こうした整備費用を見込んでおく必要があります。購入前に整備記録(メンテナンスの履歴)や消耗品の状態を確認し、交換が必要な部品がないかを把握しておくと、購入後の出費を予測しやすくなります。
保証の有無で予想外の負担が変わる
中古車は保証の有無や内容によって、故障時の負担が大きく変わります。保証が付いていれば、対象範囲の故障は無償または低額で修理できますが、保証がない場合は修理費が全額自己負担になります。維持費を安定させるには、保証内容(対象部品・期間・範囲)を確認することが大切です。本体価格が安くても保証がなく修理費がかさめば、結果的に割高になることもあります。
維持費を抑える車の選び方のコツ

維持費が安い中古車を選ぶには、車種選びだけでなく購入時の確認や購入後の工夫も欠かせません。総支出を抑えるために押さえておきたい、具体的な選び方のコツを紹介します。
本体価格より「総支出」で比較する
車選びでは本体価格に目が向きがちですが、重視すべきは購入後の維持費まで含めた総支出です。比較する際は、候補車ごとに維持費も含めた総額で比較しましょう。年間維持費は、税金・想定燃料代(年間走行距離÷燃費×燃料単価)・任意保険料・整備費をおおまかに合計して求めます。本体価格が安くても維持費がかさめば総額は高くなり、長く乗るほどその差は広がります。
年式・走行距離と維持費のバランスを見る
年式が新しく走行距離が短い中古車は、本体価格は高めですが、消耗品の交換時期に余裕があり経年重課も先になるため、維持費は抑えやすい傾向があります。逆に古く走行距離の多い車は、本体価格は安いものの整備費や税金が増えやすくなります。どちらが得かは乗る期間によって変わるため、年式・走行距離と維持費のバランスを見て選ぶことが大切です。
任意保険や整備の工夫で固定費を下げる
維持費は車選びだけでなく、購入後の工夫でも抑えられます。任意保険は補償内容や特約を必要な範囲に見直すことで保険料を調整できます。メンテナンスは、消耗品を適切な時期に交換して大きな故障を防ぐことが、結果的に出費を抑えることにつながります。不調を早めに対処することが、長期的な維持費の節約につながります。無理のない範囲で続けられる工夫を取り入れましょう。
維持費が安い中古車選びでよくあるご質問
維持費が安いお車の選び方について、よくある質問と回答をまとめました。
Q. 維持費を抑えやすいボディタイプはどれですか?
A. 維持費だけでなく、用途や乗り方に合った車を選ぶことが大切です。一般的には軽自動車は税金や燃料代などを抑えやすく、維持費が比較的低いボディタイプとされています。ただし、使用環境や走行距離によってはコンパクトカーのほうが使いやすい場合もあります。
Q. 新しい中古車と古い中古車では、どちらが維持費は安いですか?
A. 一概には言えませんが、年式が古い車は本体価格が安い反面、13年・18年経過で税金が高くなり、消耗品交換などの整備費も増えやすくなります。年式だけでは判断できないため、車種や状態、走行距離なども含めて総合的に比較することが大切です。
Q. ハイブリッド車は維持費が安いですか?
A. ハイブリッド車は燃費に優れ燃料代を抑えやすい一方、車両価格や一部部品の費用が高くなる場合があります。年間の走行距離が多い人ほど燃費のメリットが生きやすいため、自分の使い方に対して燃料代の節約分が価格差に見合うかで判断するとよいでしょう。






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